
営業ノルマが厳しい銀行でついに、働き方改革の波がやってきました。
個人営業のノルマ廃止です。
本当にノルマは廃止されて、利益追求型の銀行のビジネスモデルはどうなるのでしょうか?
個人営業のノルマ廃止
リテール営業、つまり個人営業のノルマが廃止されました。
今まで、利益追求型の銀行の営業スタイルが変わりました。
リテール営業では、投資信託や保険などリスク性の高い金融商品を販売してきましたが、ほとんどの商品で利益が出せていない事がわかりました。
つまり、ほとんどの金融商品で赤字です。
そして、金融庁からの指摘が入りメガバンクの個人営業のノルマが廃止となりました。
なぜ、営業のノルマが廃止されたのか?
今まで銀行の営業は会社、つまり銀行の利益を第一に考えて営業をしてきました。
お客様が金融商品を買って儲かるか、儲からないかよりも、銀行に入る手数料を第一に考えて商品を販売してきました。
そのため、景気がわるい時でも非常にリスクの高い投資信託などを販売し、手数料を稼いでいたのが実情です。
しかし、こういったリスク性の高い商品を販売して為、トータルで利益が出しているお客様は半数以下なのが現状です。
これは、ネットで調べても出てきます。
実際の現場では、営業ノルマは本当に無くなったのか?
はい、なくなりました!
しかし、「個人の営業ノルマ」は無くなりましたが、グループや支店単位での営業ノルマは残っています。
わかりやすく言うと、個人という狭い範囲でのノルマは無くなりましたが、銀行全体の営業目標、支店の営業目標(ノルマ)は残ったままです。
つまり、個人では責められなくなりましたが、支店単位、もしくはグループのノルマは残ったままです。
なので、営業は今まで通り、営業を続けないといけません!
利益追求型からお客様の資産運用成績へ
営業の評価はノルマが無くなった事から、どのように評価されるのでしょうか?
これは、新しい制度になりますが、お客様の資産の運用成績によって評価されます。
???
つまり、どれだけお客様の資産を増やす事が出来たのか?で評価されます。
これって、かなり景気に左右されます。。。
例えば、株式連動型の投資信託を販売した場合、株価が高くなければ、評価されません。
ほとんどの金融商品は株価もしくは景気に左右されますので、リテール営業は非常に辛いです。
景気が悪くなると思っても、空売りは出来ませんからね。
支店の営業目標(ノルマ)はありますので、儲からない確率が高いかもしれませんが、金融商品を販売しないといけません。